ていねい書店

ドキドキ
ぎこちない、背伸び。

今日もまた、少し見栄を張った。
どうしても、好きな人が「好きそうな人」を演じてしまう。
これって、嘘つきなのかな。

だけど、あの人に近づきたいと思う気持ちを形にするには、これしかないんだ。

「不器用だなぁ」って、笑われるかもしれない。
「等身大のキミでいいのに」って、呆れられるかもしれない。

それでもわたしは、背伸びし続ける。
いつのまにか、同じ目線で世界を見れるようになれたらうれしいな。

言葉:榎本ひより
イラスト:逢坂加奈子

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今度はわたしが、あなたに傘を。
背伸びをさせて、くださいな。
あなたが見ている、世界を教えて。
わたしは、好きじゃないけどね!
あなたもわたしもはんぶんこ。