「話すのが遅いからもっと頑張らなきゃ」
君はそう言った。
だけど、わたしは知っている。
ゆっくり、じっくり落ちていく線香花火のように
君は頭の中でたくさん、いろいろ、考えていることを。
そして時々、ロケット花火のように、すごいスピードで私に話してくれることを。
人の気持ちは、まるで花火のようだ。
大勢の人に伝われ!と願いながら、全力で声を届ける人もいるし
ねえ聞いて!と思いが溢れて、早口で一生懸命に話す人だっている。
きっと、どんな花火も美しい。
だからいつだって
色んな人の思いを汲み取りたいし、
あなたの心の中の気持ちに、そっと寄り添いたい。
速度には気持ちが隠れていると、
私は信じているから。
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