ていねい書店

ぬくぬく
眠れない夜の戦士たち。

静まり返った部屋に響く、時計の針の音。
夜遅くまで起きている日は、自分だけが取り残されたように感じてしまう。

だけど、どれだけ夜が更けても、街の明かりは消えない。
静かなオフィスで夜間作業をする人。
夜泣きする赤ちゃんを抱きしめる人。

窓から漏れる無数の明かりを見ると、誰かの朝を支えるために頑張っている人たちのことを、つい想像してしまう。

さて、私もあとひと踏ん張り。
眠れない夜を過ごした戦士たちに、明るい朝が来ますように。

言葉:榎本ひより
イラスト:許育誠

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力を抜くから、たどり着ける場所もある。
不便はいつも、人間でいさせてくれる。
まちがいさがしより、ちがいさがし。
奇跡の上に、立っている。
速度には、気持ちが隠れてる。